LATCH 駅員日誌

兄さんがうまくやっていけるか、実は不安だった。

子どもの頃から、ルールを守らない同級生やひいきをする教師に対して辛辣な物言いをしていたから。

だから、他人との共同生活なんてどうなることだろう…と最初は思っていたんだけど……

今日、シャンプーとコンディショナーを抱えて僕の部屋にやってきた兄さんを見て、いったい何があったのかと思ったら、竹下くんからクリスマスプレゼントをもらったという。

兄さんは終始困った顔をしていたけれど、嫌がっている感じではまったくなくて、僕の方が嬉しくなってしまった。

礼節には細かい兄さんだから、「返礼をしなければ」とこれもまた困ったように言っていたけど、プリペイドカードとカタログギフトだったらどちらがいいか……なんて言うから、慌てて止めたんだ。

竹下くんはどうしてそれを兄さんにプレゼントしてくれのか？とか、竹下くんはどんなものに喜んでくれそうか？とかいろいろ聞いてみたんだけど、兄さん、答えは出せたかな？

少し心配ではあるけど、でもきっと竹下くんが喜んでくれるものを探せるんじゃないかと思っている。