LATCH 駅員日誌

合宿が始まった当初は、エキメン総選挙の緊張感がありながらも、常に一歩引いているようなところがあった。

伍代さんと長い時間一緒に過ごせるのは嬉しかったし、個性的なメンバーとレッスンするのも楽しくはあったけど、エレガントブロックは俺も含め良くも悪くも勝負にこだわりがないメンバーが多かったし、そもそもそれぞれのペースが違いすぎるというか、マイペースを崩さないというか…。

中でも、やっぱり英くんについては、ブロックの全員が戸惑いを感じつつ接していたと思う。

だけど……今の英くんは、レッスン後も少し残ってメンバーとの雑談に混じったりもしてる。積極的に会話に参加するというより、ただそこにいて微笑んでいるだけのことがほとんどだけど。

ブロックを代表してラジオ番組に出演した咖山くんが、英くんのことを「白百合のようだ」と話していた。

すっと伸びた細い茎と気品に溢れる美しい花…。凛とした白百合の佇まいは、確かに英くんそのものだと思う。