Unit
ユニット
マグニフィセント



ユニット名の由来
《前編》
一条(突然ですが、私、一条肇。本日に限り、駅員を休業いたします。何故ならば──)
小鳥遊「肇さん、how are you doing? 早速、我々のunit nameを決めるmeetingを始めましょう。こちらにいくつかunit nameの候補を挙げてみました。どうぞご覧ください」
一条「ありがとうございます。……! こんなにたくさん考えてきてくださったんですか……!」
小鳥遊「ふふっ、当然です。unit nameは、いわば我々の顔ともいうべき重要事項です。最も慎重に、かつ丁寧に考えなくてはいけませんからね」
一条(本日、私は一日駅長ならぬ、一日探偵にならなければいけないからです)
一条「悠吏くん。通常業務にレッスンとお忙しい中……ユニットのために尽力してくださりありがとうございます」
小鳥遊「いいえ、it’s my pleasure. 私にとっては当然のことですので、お気になさらず♪」
一条(……悠吏くん。探偵・一条肇は、あなたのことを知り尽くしていると自負しております。察するに、まっすぐで純粋な悠吏くんは、候補など作る性格ではありません。既に本命の、心に決めたユニット名があるはずなのです。──それなのに、彼がこのように候補をたくさん上げてくれた理由はただ一つ)
小鳥遊「I hope you will like some of them.」
一条(二人で考えようという、私への思いやりなのでしょう。悠吏くん……あなたという方は、なんて思慮深く……)
小鳥遊「さあ、肇さん。Please choose what you like.」
一条(……大変です。この無数の候補の中から、悠吏くんが心に決めた一作品を探し出さなければなりません! いち、に、さん……ああっ! ざっと拝見しただけでも50個はあります! 一条肇、お恥ずかしながら、悠吏くんのユニットへの愛情深さの前に惑っております……!)
小鳥遊「……What do you think?」
一条(! 悠吏くんが不安そうな顔をしています……急がなければなりません。こうなったら、幾つか候補を絞りましょう)
一条「──そうですね。私といたしましては、ユニット名は未来を感じさせるものが良いのではと存じます」
小鳥遊「未来を… Something future-proof? 」
一条「ええ。例えば、こちらの『Elegancy』や『Genius』 。まさに私たちの理想の姿ではありますが、私は悠吏くんと、さらにその先を見据えていきたいと考えています」
小鳥遊「That’s my partner, 肇さん!」
一条(──少し絞れましたね。となると……)
一条「この中では、『Marvelous』『Mystic』『Amazeballs』 ――」
小鳥遊「……」
一条(肇、悠吏くんの表情の動きひとつ見逃さないよう、集中するのです)
一条「──『Glorious』、『Ultimateness』」
小鳥遊「……」
一条(どれも違います)
一条「『Splendid』、『Magnificent』、『Wonderous』」
小鳥遊「……」
一条「──『Magnificent』。壮麗で、高貴で、誇り高い……パッセンジャーを夢の世界にお連れする私たちとしては、そのような存在を目指したいですね」
小鳥遊「『Magnificent』! 私もとても気に入っています!」
一条「……ふふ、当たりましたね」
小鳥遊「Did you say something?」
一条「いえ、何でもありません」
一条(『Magnificent』──、私たちの行く先を示唆するような、とても素敵なユニット名です。さすが悠吏くん)
一条「さて、近々東海林さんたちに報告に行かねばなりませんね」
小鳥遊「褒めていただけるでしょうか。……I’m a little nervous.」
一条「きっと素敵なユニット名だと言ってくださりますよ」
一条(無事、一日探偵の任務を終えて一息ついていた私でした。しかし、まさかこの時、悠吏くんがあんなことを考えていたなんて──それはまた、別のお話です)
《後編》
小鳥遊「『Magnificent』……なんて素敵な響きでしょう!」
小鳥遊(Absolutely good! unit nameは、これ以外考えられません……我々の今後の ideaが一気に広がっていきます)
小鳥遊「この感動を早く肇さんに伝えないといけませんね。さっそく明日、会って話さなくては――」
小鳥遊(Come to think of it…)
小鳥遊「きっと肇さんのことです――」
×××
一条「さすが悠吏くんですね! そうしましょう」
一条「私に異論はありません」
一条「悠吏くんが喜んでいることが、私の喜びでもありますから」
×××
小鳥遊(お優しい肇さんのことです。私がMagnificentにしたいと言えば、きっと、いえ、絶対に賛同してくれるでしょう)
小鳥遊(But is that good enough as partners?)
小鳥遊(私ばかり主張し、肇さんは遠慮してばかりだなんて……)
小鳥遊「――No, no, no!」
小鳥遊(私たちは、二人でひとつのunitなのですから……!)
翌日。
小鳥遊「肇さん、how are you doing? 早速、我々のunit nameを決めるmeetingを始めましょう。こちらにいくつかunit nameの候補を挙げてみました。どうぞご覧ください」
一条「ありがとうございます。……! こんなにたくさん考えてきてくださったんですか……!」
小鳥遊(これだけ候補を挙げれば、肇さんの本心を探れるでしょう)
小鳥遊(さあ、肇さん。Tell me what you think.)
一条「……」
小鳥遊(Oh?)
一条「……」
小鳥遊(Could it be that you don’t like any of them?)
一条「──そうですね。私といたしましては、ユニット名には未来を感じさせるものが良いのではと存じます」
小鳥遊「未来を… Something future-proof? 」
一条「ええ。例えば、こちらの『Elegancy』や『Genius』。まさに私たちの理想の姿ではありますが、私は悠吏くんと、さらにその先を見据えていきたいと考えています」
小鳥遊「That’s my partner, 肇さん!」
小鳥遊(さすが!What a wonderful standpoint you’ve got!)
一条「この中では、『Marvelous』『Mystic』『Amazeballs』 ――」
小鳥遊(そうですね、there are nice, too.)
一条「──『Glorious』、『Ultimateness』」
小鳥遊(ですが……there is a more spot-on word for us.)
一条「『Splendid』、『Magnificent』、『Wonderous』」
小鳥遊(肇さん、right there!)
小鳥遊(──はっ! いけません。I’ve got to stay cool.)
一条「──『Magnificent』。壮麗で、高貴で、誇り高い……パッセンジャーを夢の世界にお連れする私たちとしては、そのような存在を目指したいですね」
小鳥遊(Exactly, 肇さん!)
小鳥遊(まったく同じことを考えていました……ああ、こんなにたくさんの候補の中から同じものを選ぶなんて……We are indeed meant to be a duo.)
一条「さて、近々東海林さん達に報告に行かねばなりませんね」
小鳥遊「褒めていただけるでしょうか。……I’m a little nervous.」
一条「きっと素敵なユニット名だと言ってくださりますよ」
小鳥遊(You are the best, 肇さん。これからも、どうぞ末永くよろしくお願いいたします)
小鳥遊(Here we come to make our Magnificent future!)