LATCH 駅員日誌
- 日付
- 2024/02/02
- 駅名
- 新大久保駅
- 氏名
- 百瀬 志生
それぞれのカラーのまま、カラフルなアートを完成させるようにパフォーマンスを彩っていく。
記事
ブロック練習でのダンス、だんだんと息が合うようになってきた。
「息を合わせる」それが、こんなに難しいことだったなんて。
ユニットで活動すると決まった当初は、せっかくユニットでのパフォーマンスができるんだから、一糸乱れぬ美しい表現でパッセンジャーを魅せられたら、と思っていた。
だけどレッスンを重ねるうちに、その考えは改めた方がいいって気づいたんだ。
それぞれのカラーを混ぜ合わせて、無難な色を作るんじゃない。
それぞれのカラーのまま、カラフルなアートを完成させるようにパフォーマンスを彩っていく。
当然、自分の色に染めようなんて思っちゃダメだ。
特にこの、ファンジスタブロックではね。
この前、そんな思いを確信に変えてくれるできごとがあった。
蜂谷くんが、「ダンスのレッスンをしてほしい」って、僕のところに来てくれた時のことだ。
動きの強弱のつけ方についてレッスンさせてもらったんだけど、何度かトライしても、蜂谷くんは終始パワフルなダンスのままだった。
だけどそれを見て、僕は「これでいいんだ!」って思えた。だってすごく、蜂谷くん「らしさ」が出ていて、見ていて元気をもらったから。
自分のカラーを持って、みんなでとびきりカラフルに。それがいいって、心から思えた瞬間だったな。
みんなと一緒に過ごすほど、これまで固執していたものから解放されていく気がする。