SEASON2 Main Story

イントロダクション

30人揃っての合同ライブを成功させたLATCH!。次なる挑戦として、さらに大規模な「LATCH! MUSIC FESTIVAL」を開催することに。そのイベントでは、各ユニットが自分たちで決めたテーマに基づく新曲を発表するステージが用意される。街への想い、パッセンジャーへの想い、ユニットへの想い──さまざまな想いを抱えた12のユニットは、伝えたいことを歌に乗せるべく、それぞれのテーマと向き合っていく。

#01 変革の足音

成功のうちに幕を閉じたLATCH!初の30人合同ライブ。東京駅の東海林鈴音は、LATCH!が次に向かうべき道について思案していた。
そこへ上野駅の飴屋楊が姿を表し、「そろそろ次の展開に向けて走り出す時ではないか」と告げる。そんな飴屋に、東海林が今後に向けた構想を話していた時──2人の会話を偶然耳にした渋谷駅の蜂谷恒星、原宿駅の竹下宮斗、代々木駅の樅野葵がやってくる。フェス好きの蜂谷は、勢いのまま「フェスとかどうっすか!?」と提案する。先輩たちを前にしても物怖じせずいつもの調子で話す蜂谷に、竹下と樅野は慌ててたしなめようとするが、東海林はあっさりと「いいね。やろうか、音楽フェス」と快諾するのだった。
蜂谷、竹下、樅野が去った後、東海林は飴屋に、今回開催するのは単なる音楽フェスではないことを告げる。各ユニットの結束をより強固にするため、自分達で新曲のテーマを決めさせること。加えて、これまで事情により存在していなかった「ユニット名」を決定するという、「LATCH!の変革」とも言える内容を伝えるのだった。

SEASON2 Main Story #01

#02 答えは俺達の中に

東京駅の東海林鈴音は、LATCH!メンバーに向けて「LATCH! MUSIC FESTIVAL」の開催と、そこで披露される新曲のテーマを各ユニットで決めることを配信で発表。練習スタジオで配信を聞いていた渋谷駅の蜂谷恒星、原宿駅の竹下宮斗、代々木駅の樅野葵はこれまでにないフェスの規模に期待と不安を膨らませる。そこへ大塚駅の空蝉塁、西日暮里駅の諏訪海晴、高田馬場駅の武庸裕哉がやってきて、新曲のテーマについて話し始める。空蝉はすでにアイデアがあると宣言するが──。
空蝉・武庸・諏訪は新曲のテーマを決めるため、これまでの歩みを振り返っていた。かつてはLATCH!への加入を頑なに拒否していた武庸が、先輩達のライブを見て心を動かされLATCH!をやると決めたこと、足の負傷で選抜メンバーオーディションの辞退を余儀なくされた空蝉の元に「大事な仲間」だからと武庸と諏訪も自らの失格と引き換えに駆けつけたこと、すぐに緊張してしまう諏訪を、二人が自然にフォローしていること……。 仲間や先輩、家族やパッセンジャーに支えられてここまできたと話すうちに、自分達が周りに伝えたいことは「感謝」だと気づく。

SEASON2 Main Story #02

#03 最高のパートナー

練習スタジオで新曲のテーマについて話し合っていた渋谷駅の蜂谷恒星、原宿駅の竹下宮斗、代々木駅の樅野葵。歌いたい曲のイメージを自由に発言する蜂谷と竹下に対し、樅野はなかなか自分の意見を口にすることができずにいた。そこへ品川駅の一条肇と有楽町駅の小鳥遊悠吏がやってきて、「各ユニットの新曲のテーマをまとめて報告するように」という、東京駅の東海林鈴音からのことづてを託す。
一条は、憧れの東海林からの依頼に喜ぶ小鳥遊の様子を微笑ましく受け止めていた。しかし小鳥遊は自分のことばかり話していたと気づき、「同じ道を共に歩んでいきたいthe best partnerは肇さんの他にはいない」と改めて伝える。それを聞いた一条は、自分も同じ思いを持っており、小鳥遊は最高のパートナーだと返し、いつしか二人はどちらがお互いの長所を多く挙げられるか勝負を始めていた──。
東海林からのことづてを受け、竹下は練習スタジオで目白駅の綜馬礼を待っていた。そこに通りかかった西日暮里駅の諏訪海晴も加わり、二人と話した綜馬は、彼らを自宅でのお茶会へと誘う。

SEASON2 Main Story #03

#04 君がいてよかった

目白駅の綜馬礼の自宅でのお茶会に、双子の兄である目黒駅の不動雅が訪ねてくるが、その場に原宿駅の竹下宮斗と西日暮里駅の諏訪海晴がいることに不快感を露わにし、帰ろうとする。そんな不動を、諏訪は「もっと話がしたいと思っていた」と言って引き止める。さらに綜馬も、子どもの頃の不動との思い出を懐かしそうに話し始め、頑なだった不動も口を開き始める……。
「二人で外に飛び出してみるのも悪くない」という綜馬の言葉に小さく笑う不動を見て、諏訪と竹下も穏やかな笑い声を上げていた。
パッセンジャーからのグルメ情報を元に、新大久保に出向いていた神田駅の咖山喱人と秋葉原駅の雷電遊生は、目当ての飲食店が臨時休業と知り途方に暮れていた。偶然二人を見かけた新大久保駅の百瀬志生が声をかけると、ぜひ行きつけの店に連れていって欲しいと頼み込まれ、一緒にネパール料理店へ行くことに。
食事をしながら、これまで配信以外の活動をしてこなかった理由を問われた咖山と雷電は、「アイドルは自分達にとって遠い存在だったけれど、選抜オーディションを経て考えが変わった」と話し、これからは食レポと同じぐらいアイドル活動にも「本気」で取り組むつもりだと意気込むのだった。

SEASON2 Main Story #04

#05 強さと弱さ

新大久保駅の百瀬志生のライブ配信に、池袋駅の青葉梟光加人と新宿駅の神堂唯姫がサプライズで参加する。かつての頑なな態度が消え神堂と自然に会話する百瀬に、青葉梟は「強くなったな」と感慨深げに告げるが、百瀬は「選抜オーディションで、自分は弱いと思い知らされた」と返す。それに対し青葉梟は「弱さを受け入れることが、お前の強さになったのかも」と話すのだった。
青葉梟達と入れ替わりにやってきた田町駅の羽振寿里は、百瀬がLATCH!加入当時に話した自分の発言が、その後百瀬を苦しめることになったのではないかと謝罪するが、百瀬は「今は、大切な仲間に囲まれてLATCH!の『一人』としてパフォーマンスできることが幸せだ」と告げる。
御徒町駅の高良摩利央と日暮里駅の戸成綾、渋谷駅の蜂谷恒星が新曲のテーマについて話しているところに、鶯谷駅の根岸優歌が通りかかる。上野駅の飴屋楊が計画した根岸のソロライブの話を根岸自身が断ろうとしていると聞いた高良は、根岸を激しく非難する。飴屋への憧れから根岸を強く意識する高良に、戸成は「根岸と張り合う必要はない」と話すが、高良は戸成を振り切るように出て行ってしまう。

SEASON2 Main Story #05

#06 ちょうどいいバランス

五反田駅の伍代が、行きつけのバーで日暮里駅の戸成の話を聞いているところに、同じユニットの恵比寿駅の饗庭、大崎駅の大崎、田町駅の羽振がやってくる。かつて伍代が荒んでいたことを知る戸成は、ユニットメンバーと楽しそうに会話をする様子を喜ぶ。
戸成が帰った後、伍代達は集まればいつの間にかLATCH!の後輩たちの話ばかりしている自分たちに気づき、「陰であいつらを支えていくタイミングなのかもな」と笑い合うのだった。
練習スタジオで曲のテーマを決めるミーティングをしている田端駅の北、新橋駅の烏鷹、浜松町駅の湊。自分たちはパッセンジャーにとっての地元の駅のように、いつも温かく迎え入れることができたら…という話題から、烏鷹は「人も世の中も、必ず移り変わっていくものだからこそ、僕らは『変わらずにいる』存在でありたい」と告げる。その意見に北と湊も同意し、それこそが新曲のテーマにふさわしいと頷き合う。
3人の元に、新曲のテーマを聞くため代々木駅の樅野がやってくる。ユニットの中で自分は力不足だという樅野に対し、それぞれの長所を大切にすることで「ユニットのバランス」を保つことができるのだから、自分のペースで進めばいいとアドバイスを送る。

SEASON2 Main Story #06

#07 認めてくれる存在

練習スタジオで歌う鶯谷駅の根岸を「素敵な歌声で感動した」と褒める原宿駅の竹下だったが、御徒町駅の高良は不満げな声を漏らす。上野駅の飴屋に「率直な感想が聞きたい」と促された高良は「飴屋が提案したソロライブに向けてもっと自信を持って取り組むべきだ」と強い言葉で根岸に詰め寄る。それでも後ろ向きな言葉を並べる根岸に、高良は「そんなやつはLATCH!にはいらない」と強く言ってしまう。高良達を追ってスタジオにやってきた日暮里駅の戸成と代々木駅の樅野は、思いがけず二人が言い合う様子を目にしていた──。
戸成は、先日の口論で高良を上からたしなめたことを「ありのままの高良の気持ちを受け入れていなかった」と詫びる。それに対し高良は「自分こそ本当は根岸の歌声に嫉妬していた」と本心を打ち明ける。これまでどんな問題が起きても二人で乗り越えてきたと振り返り、改めてお互いが最高の相棒だと笑い合うのだった。
一方、根岸とのユニットを「あくまでかりそめだ」と話す飴屋に対し、樅野は「まるで傍観者のようだ」と告げる。しかし「それは君自身に向けて言っているように聞こえる」と指摘を返され、言葉に詰まってしまうのだった。

SEASON2 Main Story #07

#08 時は来たれり

上野駅の飴屋の元に鶯谷駅の根岸がやってくる。飴屋は根岸がLATCH!を辞めるつもりなのだと思っていたが、根岸は辞めるつもりはないと話し、飴屋が傍観者として振る舞うのは、本心を明かすのが怖いからではないかと語気を荒げる。
その言葉を突きつけられた飴屋は、本心から「君の歌が好きだ」と根岸に告げる。根岸は自分の心の底にあった「歌が好きだ。歌を歌いたい」という気持ちを、初めて飴屋にぶつける。根岸の言葉を聞いた飴屋は「かりそめを脱し、共に本物を目指そう」と話し、二人はそのまま新曲を作るためにスタジオへと向かう。
一方、巣鴨商店街を訪れていた巣鴨駅の高岩、高輪ゲートウェイ駅の和泉、駒込駅の英は、偶然見かけた子ども達のあどけない様子に「万葉集の時代も今も、子どもをかわいいと思う気持ちは変わらない」と笑い合っていた。3人に新曲のテーマを聞きに来た渋谷駅の蜂谷は、彼らがお互いの考えを認め合いながら、短時間で「日本語の美しさ」というテーマを導き出したことに驚くが「ユニットにはチームワークが大事」と教えられ、ハッとするのだった。

SEASON2 Main Story #08

#09 30の星

打ち合わせのため練習スタジオを訪れた代々木駅の樅野は、先に来ていた渋谷駅の蜂谷と原宿駅の竹下が、パソコンで作業をしている姿を目にする。驚く樅野に、二人は「先輩ユニットに話を聞く中で、心を合わせて協力することが大事だと気づいた」と話す。
自分の心の内を伝えようとする樅野の改まった様子に、「もしかして辞めたいと言うのでは?」とざわめく二人だったが、樅野が口にしたのは「ユニットのリーダーをやらせてほしい」という言葉だった。個性の強い二人をまとめられるのは自分しかいないと話す樅野に、蜂谷と竹下は「頼りにしている」と応え、LATCH!フェスに向けて頑張ろう!と声を上げるのだった。
後日、3人から各ユニットのテーマと共に、樅野がリーダーとなった報告を受けた東京駅の東海林は「必ず良い形でパフォーマンスに反映されるはず」と励ます。
彼らと入れ替わりにやってきた池袋駅の青葉梟と新宿駅の神堂は、「新生LATCH!の宣言」というテーマのもと、東海林が告げた言葉に口々に異議を唱える。しかし、「意見は違っていても、バラバラになることはない。いつだって同じ方向を目指して進んでいるから」という東海林の発言に二人も同意し、「30の星を導く光」として、これからも頂点で輝き続けていこうと話すのだった。

SEASON2 Main Story #09

#10 歌うことが好きなんだ

原宿駅の竹下が、鶯谷駅の根岸のソロライブ会場を訪れると、そこには浜松町駅の湊、田端駅の北が来ていた。期待と不安が高まる中、ステージに登場した根岸が歌い始めると、会場は一気に歌の世界に引き込まれる――。
根岸は観客に向かい、これからも飴屋と一緒なら「地の果てでも歌が届けられると思う」と自分の決意を話す。
ライブ終了後、御徒町の高良は楽屋に入ることができずにいた。そこへ現れた上野駅の飴屋に対し、これまで根岸が飴屋に目をかけられていることを面白くないと思っていたと告白する。しかし、今夜のソロライブを観て「改めて根岸をすごいと思った、だからこそ自分自身の力で飴屋に認められるようになりたい」と話す高良に、飴屋は「僕はとっくに高良君のことだって認めている」と返すのだった。
LATCH!フェス前日、巣鴨駅の高岩は、スタジオでリハーサルを重ねるメンバー達を訪ねていた。高岩に気づかないほど集中していた秋葉原駅の雷電と神田駅の咖山、いつの間にか良いコンビになっていた西日暮里駅の諏訪と目黒駅の不動――。その様子を聞いた高輪ゲートウェイ駅の和泉と駒込駅の英は、誰とでも付き合えるところが高岩の良さだと褒める。明日はユニットとしてステージに花を咲かせたいと3人で話す中、英が一人席を外し、スタジオの外にいた飴屋に声をかける。英はソロに向いていると考えていたと振り返る飴屋は最後に、LATCH!に足を踏み入れてから「想定外のことばかりだ」と告げる。

SEASON2 Main Story #010

#11 目指していた場所

「LATCH! MUSIC FESTIVAL」当日。大崎駅の大崎による場内アナウンスが響く中、渋谷駅の蜂谷と大塚駅の空蝉は、キッチントレインで抱えきれないほどの「フェス飯」を買っていた。高田馬場駅の武庸に、出店してくれた大塚の方々へお礼に行くよう促された空蝉が、蜂谷を伴って外へ出ようとすると、恵比寿駅の饗庭に呼び止められる。蜂屋は楽屋の整理ができていないことを饗庭に注意され、残って片付けをすることに。入れ替わりにやって来た新宿駅の神堂に気軽に話しかける武庸の様子を見て、代々木駅の樅野は「いいなあ」と独り言を漏らす。そこに現れた上野駅の飴屋に「『当事者同士』、今日は力を尽くそう」と告げられ、樅野は笑顔で応えるのだった。
本番直前のステージ裏――。蜂谷、原宿駅の竹下、樅野は手を取り合い、いつも通り楽しく盛り上がろうと声を上げた。「声よし!」「所作よし!」「笑顔よし!」
3人のステージを楽屋で見守っている、東京駅の東海林と新橋駅の烏鷹のもとに、上野駅の飴屋がやってくる。LATCH!の結束がより強固になることを見越していたのかと問われた東海林は、「あくまで機会を提示しただけ。みんなが自分たちで模索し、協力したからこそこんなに素敵な景色が見られた」と話す。
東海林は、想像以上の結果をもたらした今回のLATCH!フェスに思いを馳せながら、「新天地を目指していこう」と、気持ちを新たにするのだった。

SEASON2 Main Story #011