STATION IDOL LATCH!

STORY

十数年前ーとある山手線の駅員が、自分が愛する街を盛り上げるためにアイドル活動を始めた。やがてその街に大勢の人たちが集まるようになって、一種の社会現象となり、他の駅からも続々とアイドルが誕生。今では山手線各駅に1人、総勢30人の改札外アイドルが存在する。彼らは改札の中と外を結ぶ存在として、『LATCH!』と呼ばれている。そして今、先輩からバトンを受け継ぎ、3人の新たなLATCH!が誕生しようとしていたー。

#05 俺が、ユニットで一番になってやる!

新人LATCHの中でも一番やる気に満ち溢れている空蝉。周囲からの期待に応えようと「抜け駆けで練習して上手くなったらユニットで一番目立つんじゃないか」と目論み、単身練習スタジオへと向かう。そこにいたのはレジェンドの一翼を担う青葉梟だった。その圧倒的なパフォーマンスを目の当たりにし、空蝉は衝撃を受ける。「一人だけ目立つなんてダサい」という青葉梟の言葉で考えを改めた空蝉は、ユニットメンバーの元へと向かう。