STATION IDOL LATCH!

STORY

十数年前ーとある山手線の駅員が、自分が愛する街を盛り上げるためにアイドル活動を始めた。やがてその街に大勢の人たちが集まるようになって、一種の社会現象となり、他の駅からも続々とアイドルが誕生。今では山手線各駅に1人、総勢30人の改札外アイドルが存在する。彼らは改札の中と外を結ぶ存在として、『LATCH!』と呼ばれている。そして今、先輩からバトンを受け継ぎ、3人の新たなLATCH!が誕生しようとしていたー。

#09 LATCH 唯一のソロとしてのプライド

練習スタジオの中に黙々とレッスンを続ける足音が響く。LATCH唯一のソロとして活動する百瀬志生(新大久保)。休みなく練習する彼に、神堂は「休憩しろ」と苦言を呈するが、神堂をライバル視する百瀬は頑なに耳を傾けない。東海林と青葉梟は、自尊心が高く繊細な百瀬を慮ってフォローに回るが、東海林はそれ以上に”LATCH”のリーダー的存在として思うところがあるようで……。