STATION IDOL LATCH!

STORY

十数年前ーとある山手線の駅員が、自分が愛する街を盛り上げるためにアイドル活動を始めた。やがてその街に大勢の人たちが集まるようになって、一種の社会現象となり、他の駅からも続々とアイドルが誕生。今では山手線各駅に1人、総勢30人の改札外アイドルが存在する。彼らは改札の中と外を結ぶ存在として、『LATCH!』と呼ばれている。そして今、先輩からバトンを受け継ぎ、3人の新たなLATCH!が誕生しようとしていたー。

#08 お前は、LATCH!の申し子だ!

武庸の代わりとなる駅員を探して、高田馬場駅を探索する空蝉と諏訪。そこでホームに心地良く響くアナウンスを耳にする。洗練された声質、丁寧な仕事ぶり、凛とした制服の着こなし──「声よし!所作よし!制服よし!」を掲げるLATCHに適任だと考えた二人はその駅員へと近づくが、彼の正体こそ武庸だった。仕事帰りの武庸に突撃し「お前こそLATCHの申し子だ!」と主張する空蝉だったが、武庸は「アイドルなんてダサい」と一向になびく気配がない。